2014年11月

寿司食いねぇ、11月の誕生会

2014.11.27

今日は11月生まれの誕生会をしました。
今月の主役は、いつもはにかみ屋のSさん
スタッフに紹介されて

みんなにハッピーバースデーを歌ってもらって
とっても嬉しそうでした。

誕生会メニューです。

どうです、おいしそうでしょう？！
あぁ、私もお寿司が食べたくなりました。
 

11月の歌声喫茶

2014.11.26

今月の歌声喫茶は秋の歌
もみじ
小さい秋見つけた
誰かさんが誰かさんがみつけた
改めて聴くと、とっても美しい歌詞でした。
作詞のサトウハチローさん
とっても苦労して育たれたそうですが
その中で感性が研ぎ澄まされていって
こんな素晴らしい歌になったとの水先案内人のKさんのお話

ピアノや歌だけでなく
いろんなエピソードや佐賀弁トーク満載で抜群の楽しさです。
 

どんどんバージョンアップしています。
参加者も回を追う毎に増えてきました。
今回はNHKの連続テレビ小説マッサンで歌われている歌の紹介も
イントロクイズでは
あれ、聴いたことあるけど出てこない｡｡｡｡｡｡
入居者の方から正解が
「埴生の宿」でした。流石ですね。
 

大正琴とオカリナと尺八と

2014.11.18

若楠ボランティアの訪問演奏がありました。
今回は夫婦で息のあったオカリナと尺八の演奏あり

ウィットに富んだトークあり
6人が心を合わせての大正琴の演奏ありで

楽しいひとときになりました。
演奏に合わせて皆様も大きな声で歌っておられましたよ。

歌っていいですね。
楽器の音っていいですね。
やさしい笑顔がいいですね。
 

私にとって大きな目標ができました。

2014.11.17

しばらくまともな日記もあげられなかったのは
心の整理がつかなかったから

夢館で初の看取りをしました。
今までも何人かのお見送りはあったのですが
それは夢館から病院に移られてのお見送り
実際に夢館で最期までの看取りをしたわけではありませんでした。

101歳のその方は
その年齢が信じられないくらいきれいな方でした。
体の自由がきかなくなってからも
髪を束ねてネットで留めて
その上から布製のお洒落な帽子を被っておいででした。
そしてそれがとっても似合っておいででした。
いつもふんわり微笑んで
職員への感謝の言葉も忘れない方
その笑顔が大好きで
固辞なさるのについついカメラを向けてしまっていた私でした。

乳がんがわかったのは十数年前のことだったそうです。
治療を拒絶なさったそのお方は
夢館においでになってからも
毎日、傷口からのじゅくじゅく浸出液が止まらず
訪問看護の手当を受けておいででした。
夜になると痛み、長くてつらい夜の明けた後でも
朝になると
「できることは自分でしなくては」と自力で車いすを漕いで
ふんわり笑顔で食堂へと出ておいででした。
食卓で「まぁ美味しそう！」ときれいな笑顔を向けてくださっていた方
食後のコーヒーをとっても楽しみにしてくださっていて
ゆっくり楽しまれるのが常でした。
旅立たれる二日前の朝まで
頑張って食堂へと出てきてくださいました。

亡くなる数日前から
心臓に水が溜まり息苦しさを訴えられるようになり
在宅酸素が始まりました。
「これで随分楽になりました。」
とつらい中でも職員へのねぎらいの言葉を忘れられなかった方

亡くなる前日の晩
帰り際にお部屋をお訪ねしたら
そんな時でもやはり自力で被られた帽子を頭に
弱々しい、けれどきれいな笑顔で
「お世話になりました。
間もなくお迎えが来ます。」とはっきりとした口調でご挨拶
「写真を寄せてもらいました。よかったら見てください」とのこと
みせてくださった写真はなんとも凛々しい舞姿
「こんな時代もありました。」と笑顔
けれども握ってくださったその指先は凍りつきそうに冷たくて
私ははっと息をのみました。
今夜は傍にいてさしあげたい。
そんなことまで思ってしまった私でした。

翌日、そのお方は最愛の息子さんに看取られて
静かに夢館から旅立って行かれました。
最期まで凛として美しいお方でした。

人生の大きなお仕事を終えて
与えられた人生を全うなさったそのお方の最期の旅立ちは
生まれた時と同様に
やはり祝福されるべきものではないかという思いから
皆様にもお声をおかけして正面玄関からお見送りをさせていただきました。

お通夜の席に飾られていたのは
若かりし頃の堂々とした美しいお写真でした。
その時代にお会いしていたら
私など気おくれして
とても気軽にお声などかけられなかったことでしょう。
ご本人は夢館へのお見舞いは
弱った姿を見せたくないとのことでお断りなさっておられたようです。
でも私は夢館でのお姿が大好きでした。
お年を召されてなお美しく
最期の瞬間まで凛としたその生き方
私にとって大きな目標ができました。